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外国人雇用、スポット派遣など、不安定雇用が問われる中で、地域・ジェンダー・エスニシティーなどを組織化のベースとしてきたコミュニティ・ユニオンの存在感が増してきています。労働運動全体に対する組合員数比率で言えば、コミュニティ・ユニオンはとても小さな存在です。しかし、青年やフリーターへの取り組み、「地域型」・「都市型」ユニオン、外国人労働者への取り組みなど、NPOと同様、小さな組織だからこそできる、小回りの効く活動などの利点を生かした多様な取り組みは、日本における労働組合のこれからのあり方において、コニュニティ・ユニオンは大きな意味を持っています。 コミュニティ・ユニオン型の取り組の成功事例からは何が学べるのでしょうか。また、失敗や衰退事例の根底にはどのような要因が見られるのでしょうか。ユニオンリーダーの大多数は、団塊の世代の人々であり、彼・彼女たちがこれまでコミュニティ・ユニオン運動を牽引し、持続を可能にしてきました。しかし、運動の展望と考えると、次世代のリーダー、人材育成はどうすれば実現できるのか、そのためにはどのような発想転換が求められているのかなどの課題が残っています。 今回の研究会では、80年代に江戸川ユニオンを結成してコミュニティ・ユニオン運動史において重要な役割を果たしてきた小畑精武さんと、兵庫県尼崎市に拠点をおきながら、滋賀県にもネットワークを広げてラテンアメリカ人の組織化にも取り組んでいる武庫川ユニオンの小西純一郎さんにお話していただきます。ぜひご参加をお待ちしています。 【関連ウェブサイト】
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