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公開セミナー(2009年11月8日)
フェアな未来を考える:フェアトレードとタイ国境で暮らすビルマの子どもたち

日時:2009年11月8日(日)午後1時半〜5時 (開場:午後1時)
会場:一橋大学佐野書院(JR中央線国立駅から徒歩12分)
ここ〕をクリックすると、一橋大学のキャンパスマップを見ることができます。
 会場の佐野書院はその地図で23という番号がついている建物です。一橋大学のキャンパスの中から佐野書院に通じる道はありませんので、一橋大学の正門からキャンパスには入らずに、大学通りから直接佐野書院に通じる道をご利用ください。国立駅からおいでになる場合は、大学の正門を通り過ぎてさらに大学通りを南に向かって歩き、最初の角を右折してください。
共催: 一橋大学大学院社会学研究科「フェアレイバー研究教育センター」
一橋大学フェアトレード推進団体「ラポンテ
多文化共生のためのpeace工房「ピースフル・ビーンズ」
入場無料・事前予約不要

 今回の公開セミナーは、「フェアトレードとタイ国境で暮らすビルマの子どもたち」がテーマです。タイ国境で暮らすビルマの子どもたちのことを、遠い国の話としてではなく、私たちに身近な問題として考えてみたいと思います。
 現在タイには、移民労働者や政治難民として隣国ビルマ(ミャンマー)からやってきた人たちが百数十万人も暮らしています。タイの国籍もビルマの国籍も持たないまま、タイで暮らすビルマ人の子どもたちの数も十万人近くになっています。
 なぜこんなに多くの人たちがビルマからタイに来ているのか、そうした状況は日本と何か関係があるのかについてまず考えたいと思います。そして、それらのビルマ人たちはタイでどのように暮らしているのか、受け入れ国のタイはどう対応しようとしているのかについて、日本に住む外国籍の人たちの状況とも対比しながらお話しします。
 その上で、タイで暮らすビルマ人の子どもたちのために私たちが何かできることはないかを、コーヒーを飲んだり、チョコレートやビルマのお菓子を食べたりしながら一緒に考えたいと思います。コーヒーを飲んだり、チョコレートを食べたりするだけでも、もしかしたら少しはよりフェアな社会の実現に貢献できるかもしれないというフェアトレードという考え方やその実践例についても紹介します。肩肘はらずに気楽に参加できる集まりです。ぜひご参加ください。


◇◇◇ 公開セミナー・プログラム(2009.11.8) ◇◇◇

開  場:午後1時
13:30-13:35開会の挨拶
13:35-14:20ビルマ国内の状況に関するドキュメンタリー・フィルムの上映及び解説
『平和を求めて:ビルマ国内避難民の現状』(原題:"No Peace No Mercy: Internally Displaced People in Burma"、日本語字幕付き、制作:Images Asia 2001年)
 解説:秋元由紀さん(ビルマ情報ネットワーク・ディレクター、特定非営利活動法人「メコンウォッチ」ビルマ・プロジェクト・ディレクター)
   まずはじめに、なぜこんなに多くの人たちがビルマからタイに来ているのか、そうした状況は日本と何か関係があるのかについて、ビルマ国内の様子を描いたドキュメンタリー映像を見ながら、ビルマ情報ネットワークのディレクターや特定非営利活動法人メコン・ウォッチのピルマ・プロジェクト・ディレクターとしてビルマへの開発援助についての調査や政策提言を行っている秋元由紀さんにお話ししていただきます。秋元さんの経歴については〔ここ〕をクリックして下さい。
   今回上映するドキュメンタリー・フィルムは、Images Asiaというタイのチェンマイに拠点をおいて、東南アジアに関する社会派のドキュメンタリー映像を制作しているグループが2001年に作成した映像です。
14:20-14:45講演:「私の忘れられない日」在日ビルマ人難民ミャピュピャさん
【ミャピュピャさんの経歴】
 1972年にビルマの首都ヤンゴンに生まれる。1988年に起きた民主化要求運動に高校生として参加。その後も民主化運動にかかわり、秘密警察からたびたび厳しい取り調べを受けた。2003年に留学生として来日し、2008年7月に日本政府から政治難民として認定された。現在は、多文化共生のためのpeace工房「ピースフル・ビーンズ」のコーディネーターとして、タイ国内にあるビルマ人学校への支援活動を行っている。
14:45-15:00タイで暮らすビルマ人の子どもたち:タイ国内のビルマ人学校の現状と今後の課題
解説:浅見靖仁(一橋大学教授)
 写真や映像も使って、タイ国内にあるビルマ人学校の状況について話します。ビルマと国境を接するタイ西部の町メーソートとその周辺だけでも60を超えるビルマ人学校があります。これらの学校に通う子どもたちやその親の多くは、タイに滞在するための正規のビザを持っておらず、いわゆる不法滞在の状態にあります。このため、少し前まではこれらの学校はタイの警察の取り締まりの対象でしたが、昨年からタイ政府は、これらの学校の存在を正式に認め、正規のビザを持っていなくても、学校に通っているビルマ人の子どもたちは逮捕しない方針に転換しました。これにより、タイで暮らすビルマ人の子どもたちが置かれている状況は以前に比べれば少し改善されましたが、まだまださまざまな問題に直面しています。日本に住む外国籍の子どもたちが置かれている状況とも対比しながら、タイで暮らすビルマ人の子どもたちの問題について一緒に考えたいと思います。
15:00-15:15多文化共生のためのpeace工房「ピースフル・ビーンズ」の活動紹介
 ピースフル・ビーンズのウェブサイト
15:15-15:25一橋大学フェアトレード推進団体「ラポンテ」活動紹介
 ラポンテのウェブサイト
15:25-15:30「ランナー・コーヒー」紹介
15:30-15:45 コーヒー・ブレーク
15:45-16:30在日ビルマ人の日本での暮らしについて
 難民として日本に暮らすビルマ人の方々に、日本の難民受け入れ政策や日々の暮らしについて話していただきます。今回のセミナーには6人の在日ビルマ人の方々がゲストとして参加して下さることになっています。
16:30-16:50質疑応答
16:50-17:00閉会の言葉

コーヒー・ブレーク(15:30〜15:45)

 一橋大学フェアトレード推進団体「ラポンテ」の学生たちが取り組んでいるフェアトレード・チョコレート「まちチョコ」や在日ビルマ人たちが作ったビルマのお菓子を食べながら、タイの少数民族たちが栽培したコーヒー豆から作ったフェアトレード・コーヒー「ランナー・コーヒー」をお楽しみ下さい。

「国立フェアトレード週間」について
「まちチョコ」について
「ランナー・コーヒー」について(英語&タイ語)

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